僕だけがいない街 9 (角川コミックス・エース) [ 三部 けい ]


完結後に外伝が出ると、後日談かなっと思ってしまうのは、自分だけでは無いと思う。
ちょっとで良いからさ、元気にしてる姿が見たいなとか。
言っておくが過去の話も大好きだぞ、ただ後日談の方がもっと好きなだけで。
その事を前提として、最初に表紙を見たときの感想を言おう。
『帯が無かったり、表紙だけ見て粗筋を読まずに購入する人は、続きだと勘違いするかもな』だ。
自分が、勘違いをよくするので、そんな結論に至っただけだ。
深い意味は無い。

さて本の中身に移りましょうか。
内容としては、主人公以外の視点で語られる短編ってやつやな。
基準となるのは、ケンヤとアイリと佐知子さんと雛月、この四名か。

最初は雛月からやね。
四名の話のなかで、この話が一番胸に来た。
正直言って自分、ケンヤと佐知子さんの話が読みたくて、この本購入したんよ。
そのせいか、油断して不意打ちを食らった感じ。
読んで思わず涙ぐんでしまった。
雛月、頑張ったな。
もしも、自分が同じ様な立場だったら、どうするだろうか。
多分、毎日会いに行くと言いつつ、適当な理由を探して行かなくなるだろうな。
自分可愛さの現実逃避ってやつをする、多分だが。
それ考えると、ほんと雛月(他の人もだけど)強いよな。
あと話は変わるが、個人的に少し物足りないと感じたとこがある。
最後のほうにある、佐知子さんの手紙の文面の後なんだが。
出来れば後数ページ欲しかったなっと。
個人的欲求でした。

次はケンヤの話……なんだが、その前に。
自分のケンヤに対する、最初のイメージを書いとこう。
大人びてる、観察眼が鋭い、協力的すぎる、怪しい。
単語を並べただけだが、こんなイメージだった。
だから最初は、ケンヤの事を犯人に繋がる人物か、真犯人だと思ってたんだよな。
もちろん大外れ。全くの見当違い。
まあ、そんなんだったから、帯に書かれてた言葉に興味を持ったんよ。
「ケンヤはなぜ悟に協力したのか?」って文字に。
これが購入目的の一番。
で、実際読んでみた感想は、「しっくり来た」だった。
この話で、ケンヤの生活環境や過去の経験を見れたお陰だよな。
ついでに、今回掲載された話の中で、ケンヤの話が一番好みだった。
ケンヤ視点で事件に迫る話を、もっとじっくり読みたかったな。(3冊ぐらいで)

次は佐知子さん。
この人の話も楽しみだったんだよね。
理由は単純に好きだから。
佐知子さんに対する自分のイメージは、強くてカッコイイ謎の人だったりする。
それが今回、日記形式で色々と吐露される事で、もっと身近になった気がする。
思ってたより妖怪ではなかった。
観察力が優れてるのは確かなんだろうけど、相手を思いやってるからこそだろうな。
やっぱ凄いな佐知子さん。

最後はアイリ。
8巻での最後の方での、二人の再開シーン。
個人的には、普通に「良いなジーンと来る。感動や。」って思ってたんだよな。
それが今巻の帯に書かれてた文字読んで、何かあるんかなって気になったよ。
何か特別な事情か何かが有るのかなって。
でも、実際読んだ感想としては、ちょっと違う気がした。
アイリが悟に話しかけた動機は分かったんだけどな。
「アイリと悟はなぜ再会できたのか?」の答えとしては、余りしっくり来ないかな。
個人的には今までと同じで、「二人には縁があったんだな」って感想で良いかなと思っている。

以上、四名の話の感想を、ちょこっとづづ書いてみた。
読み終わって思った事は、やっぱり後日談も読みたいなってこと。
綺麗に終わった話だから、その後に関しては、そっとしておく方が良いんだろうが。
続き番号で外伝が出版されると、どうしても期待してしまう。
あと一冊、もう一冊って感じでさ、出てくれんかなって。
そう願ってしまうのであった。